▼代表者メッセージ
真っ暗なゴーストタウンとなった熱海の街の光景。
私が20歳前後の頃に見たその光景は忘れられません。状況は改善したものの、いままでのように地域の自然資源、文化資源を破壊するなど短期的な利益を求める行動では、近い将来、またあの光景の繰り返しとなってしまいます。
100年後も見据え、地域に根差した人、産業を育てるために未来に投資することが大事です。地域にホンモノの笑顔があふれる社会のために、今こそ地域を変えていく必要があります。私たちは、100年後も豊かな暮らしができる「まち」をつくるために、すべての人が地域づくりに参画する地域社会を目指して活動しています。
個人の商店や旅館など地域に根差した小さな事業者が多く残る熱海。地域を舞台に地域社会をつくることに参画しながら、仕事をしてきた商人が事業継続が困難になりつつあります。このままでは、地域の豊かさをつくっていた「人」と、人のツナガリが消えてしまう。
地域社会に根差して、地域社会で活動・事業を行う人財や事業の育成を行い、それぞれの立場ややり方で地域づくりに参画する地域づくりの100のカタチを共につくりあげることを目指しています。
そして、地域づくりのチャレンジを支え合うコミュニティをつくることで、地域においてチャレンジしやすい環境が生まれ、新たに多くのチャレンジが生まれることを目指しています。
例えば、
まち歩きを行うグループのチャレンジが生まれることで、新たなハコモノを建てることではなく、古いものを大事にし残していくことができる。
高齢な農家さんのチャレンジが生まれることで、荒れかけていた畑が再生し始め、そしてそれを手伝う人たちが集い始める。
またまち歩きや様々な体験プログラムに参加し、地元を再発見することで、今までは観光客に問われても「熱海って何もない」と答えていた人たちが熱海の魅力を語り始める。
地元をあきらめていた人たちが地域に関わり地域をつくる活動を始め、訪れた人たちもそんな魅力的な人に惹かれ、地域に足を運ぶようになる。
そして、地域に関わる人が増えていく。
そんな行動の連鎖が起こるような人づくり、場つくりに取り組んでいきます。
代表理事 市来 広一郎(いちき こういちろう)
○プロフィール:
1979年 | 熱海市生まれ |
1991年3月 |
静岡県熱海市立桃山小学校 卒業 |
1994年3月 | 静岡県熱海市立熱海中学校 卒業 |
1997年3月 | 静岡県立韮山高校卒業 |
2001年3月 | 東京都立大学 理学部物理学科 卒業 |
2003年3月 | 東京都立大学大学院 理学研究科物理学専攻 修了(理学修士) |
2003年4月 ~ 8月 |